シトリックスが仮想化ソリューションをクラウド化、オンプレミスからの移行も促進:製造ITニュース(2/2 ページ)
シトリックス・システムズ・ジャパンは、仮想デスクトップ「XenDesktop」や仮想アプリケーション「XenApp」などのワークスペースサービスの配信をクラウドで一元管理できる「Citrix Cloud」を国内市場で提供開始する。
また、マイクロソフトとの協業を基に、ユーザー環境としてクラウド「Microsoft Azure」を用いる「XenDesktop Essentials service for Azure」と「XenApp Essentials service for Azure」の販売も始める。Windows 10を仮想デスクトップで利用できるのは、XenDesktop Essentials service for Azureが業界初になる。
Citrix Cloudの投入に合わせて、2017年6月末までXenApp&XenDesktopサービスの販売プロモーションを行う。新規顧客に100ユーザー分を半額にする「Starter Pack」、オンプレミスからクラウドへの移行促進に向けて新規サブスクリプション購入分を70%オフにする「Transition&Trade-Up」などだ。
産業別の営業組織で顧客にしっかりアプローチ
従来のオンプレミスライセンスでも利用できるXenApp&XenDesktopの最新版であるバージョン7.13の機能も説明した。3D CADツールなどのグラフィックス処理の負荷が大きいアプリケーションを使いやすくする機能向上となっている。このバージョン7.13の機能は、オンプレミスライセンスだけでなくCitrix Cloudでも利用可能だ。
会見には、シトリックスのリージョナル バイス プレジデント カントリーマネージャーに新たに就任した青葉雅和氏も登壇した。青葉氏は「2017年から、金融サービス/保険、製造業その他、公共/社会基盤など産業別で顧客にしっかりアプローチできるように営業組織を変更した。成長を期待しているネットワーク関連製品についても新しい提案ができるようにする」と述べている。
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