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ラインの正常稼働を制御する無線リミットスイッチを発売:FAニュース
デジタルは、バッテリーレスの無線リミットスイッチ9種類を発表した。製造ラインでワークの位置を検出することで、ラインの正常稼働を制御する。
デジタルは2017年1月23日、バッテリーレスの無線リミットスイッチ9種を発表した。同社はこれまで、現場の呼び出しに対応する押しボタンスイッチやシャッターの開閉動作に使うロープスイッチなどの無線スイッチを販売してきた。今回、物体の位置を検出する検出用スイッチとして、新たにリミットスイッチを追加した。
無線リミットスイッチは、製造ラインでワークの位置を検出することで、ラインの正常稼働を制御する。有線と比較して配線工数を大幅に削減でき、現場のレイアウトを変更することなくスイッチ機能を追加できる。ケーブルの取り回しの煩わしさも回避できる。
無線通信には、ZigBee Low Power 2.4GHzを採用。国際規格認証IEC-60947-5、2004/108/EC、EAC、FCC、CEに準拠する。さまざまな製造現場に対応するため、9種類のアクチュエーター形状をそろえた。
同社は、2011年からバッテリーや電源を必要としない圧電式の送信機を採用するなど、独自機能を備えた無線スイッチを取り扱ってきた。リミットスイッチは日本国内で使用認定されているものは限られており、今回の無線リミットスイッチの発売は、国内の製造現場に進化をもたらすものだ。
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