ビッグデータ可視化ソリューションの最新版を発売:製造ITニュース
サイバネットシステムは、同社のビッグデータ可視化リューション「BIGDAT@Viewer」の最新バージョン「V1.2」を発売した。最新版ではレポーティング機能が強化され、データの差分や特徴が見分けやすいよう、表示精度が向上している。
サイバネットシステムは2017年1月10日、同社のビッグデータ可視化リューション「BIGDAT@Viewer」の最新バージョン「V1.2」を発売した。
同ソリューションは、さまざまな属性を使用してデータ間の類似性をMAP化するツールだ。MAP化により、データの全体構造を直感的に把握でき、統計学などの専門知識がなくても属性間の相関関係を発見するなどの新たな知見を得られる。
MAPは、3ステップで作成可能だ。CSVファイルからデータを取り込んで分析し、作成ボタンでMAP化する。作成したMAPは簡単なマウス操作で分析でき、共有や閲覧制限などを細かく権限設定することもできる。その他、故障要因の分析や機械学習のデータ整備などにも使える。
最新バージョンのV1.2では、レポーティング機能が強化された。特定の条件を満たす結果に寄与している可能性のある説明変数を探したい場合に、目的変数の指定された値や範囲に対応する属性のリストを一括表示できるようになった。属性値の大小分布がヒートマップ形式で見渡せる機能も追加されている。
また、近接データの関係性をより詳細に把握できるよう、MAP表示精度が改善された。クラスタの表示濃度が含有するデータ数に応じて変化するなど、分布傾向が見やすくなった。
さらに、特徴スコアの下位ランキングや2領域間の特徴スコアの差分、着色クラスタと無職クラスタの差分が表示可能になった。これにより、各データ集合の違いを個別に見比べる必要がなくなった。
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