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次世代ロボットの開発は人形師の系譜と歴史が礎に、GROOVE Xが人形町に移転:ベンチャーニュース
ロボットベンチャーのGROOVE Xは、事業拡大に伴い、本社と開発拠点を東京都中央区日本橋の人形町エリアに移転した。今後は幅広い産業領域からのエンジニアの採用を強化し、2年後の2019年には従業員を現在の24人の約3倍にまで拡充する計画。
ロボットベンチャーのGROOVE Xは2017年1月17日、事業拡大に伴い、本社と開発拠点を東京都中央区日本橋の人形町エリアに移転したと発表した。今後は幅広い産業領域からのエンジニアの採用を強化し、2年後の2019年には従業員を現在の24人の約3倍にまで拡充する計画。
GROOVE Xは、ソフトバンクの感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper」の開発チームを率いていた林要氏が2015年11月に設立したベンチャー企業。人の心に寄り添うロボットの開発を目指している。設立当初は、スタートアップ企業が多数入居する、秋葉原のDMM.make Akiba(東京都千代田区)に本社と開発拠点を置いていた。
今回の移転について「人形町の町は、かつて人形師たちが活躍し、栄えていました。私達が日本から発信したいと考えている次世代ロボットは、過去に丹念な作業で1つ1つを作りあげ、無機物に魂をこめてきた人形師たちの系譜と歴史を礎にしていると考えております。人形町の町は、古き良き日本文化を守っており、そこに日本独自のテクノロジーが融合する事で、新世代家庭用ロボットの未来へ続く産業の起点に適した町だと考えております」(GROOVE X)としている。
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