高齢者をサポートする自動制御機能付き歩行器:医療機器ニュース
フランスベッドは、自動制御機能付き歩行器「ロボットアシスト スマートウォーカー RW-01」を発売した。パワーアシスト機能やアラーム機能により、高齢者の安全な歩行をサポートする。月額レンタルが可能で、介護保険も利用できる。
フランスベッドは2016年11月22日、自動制御機能付き歩行器「ロボットアシスト スマートウォーカー RW-01」を発表した。高齢者の日常生活活動の向上を目指す同社のブランド「リハテック」から発売する。価格は12万8000円(税別)で、レンタル料金は月額7000円。介護保険の利用で負担1割の場合は月額700円、負担2割の場合は1400円となっている。
ロボットアシスト スマートウォーカー RW-01は、ロボット機能を搭載しており、路面の状況や歩行速度などを感知する各種センサーによって、さまざまな機能が働く。
上り坂ではパワーアシスト機能が働き、下り坂ではブレーキが作動しゆっくりと減速する。傾いた道でもハンドルを取られることなく安定して歩くことができる。また、ハンドルから手が離れると、グリップ内のセンサーが感知して自動的に停止する。
さらに、路面の状況や身体に合わせて、アシストやブレーキの強弱をそれぞれ4段階から選べる。他にも歩行距離などを声で知らせる「おしゃべり機能」や、歩行中に車輪が浮いた際にはアラームで危険を知らせるなど、安全な歩行をサポートする機能が付いている。
かご付きでハンドル横につえも収納でき、ちょっとした外出から買い物まで幅広いシチュエーションで使える。
サイズは54.6×74×86cm(折りたたみ時は幅26cm)で、重さは約9kg、耐荷重は100kg。バッテリー動作時間は、連続歩行時で4時間となる。
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