3大クラウドサービスの裏通りで、ひっそりと輝く組み込み業界の星々:ET2016獣道レポート(4/4 ページ)
エレクトロニクス/組み込み分野に詳しい大原雄介氏が、IoTブームに沸く「ET2016/IoT Technology 2016」をレポート。「IoTというより、もうちょっと組み込みっぽい感じで!」というMONOist編集部のざっくりした依頼に応えるべく展示会を訪れた大原氏の前には“獣道”が広がっていた……。
ソニーの「MESH」が会場で販売、頑張れ「クミコ・ミライ」
さて、話は変わるが2015年7月に一般発売されたソニーの“スマートDIYキット”「MESH」のことを覚えておられる読者はどの位おられるだろうか。2016年11月には価格改定などを行っているが、このMESHがARMブースの中に出展していた(Photo26)のみならず「MESHタグ」まで販売していた(Photo27)。販売はスイッチサイエンスが担当していたようで、ついでに「mbed」関連製品も売っていた(Photo28)。
あとは一発ネタを少々。まずは日欧産業協力センターのブースで2つ。この社名(Photo29)もすごいが、ブルガリアのこちら(Photo30)は商標的に問題ないのだろうか。
STMicroelectronicsのブースでは人間型サクソフォン演奏ロボット(Photo31)の実演デモが行われる予定だったようだが、取材中はずっとメンテナンスモードに入っていた(Photo32)。筆者も最後までは居なかったので修理が完了したのかどうか知らないのだが、演奏できるようになったのだろうか。
(Photo32)ET2016での公開に向けてメガネを掛けたり服を着たりと若干の改良(?)が施されている。筆者は初日と2日目の昼過ぎまで会場に居たが、その間は演奏されていなかった気がする(クリックで拡大)
それと、JASA(一般社団法人組込みシステム技術協会)特設パビリオンでは、2014年のET展からイメージキャラクターとして「クミコ・ミライ」を登場させておいる。今回はクミコ・ミライがお2人でパンフレットを配っておられたが(Photo33)、何と言うか参加者の皆さんが普通にスルーしている印象があったのはちょっと残念であった……。
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