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2020年にロボットの国際大会を日本で開催、3分野6種目で実施:ロボット開発ニュース
NEDOと経済産業省は、2020年に開催するロボットの国際大会「World Robot Summit」の開催形式と競技種目を決定した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と経済産業省(経産省)は2016年12月2日、2020年に開催するロボットの国際大会「World Robot Summit」の開催形式と競技種目を決定した。
NEDOと経産省では2015年に策定された「ロボット新戦略」に基づき、ロボットの国際大会を開催する意向を示していた。今回、このロボット国際大会の大会名称を「World Robot Summit(WRS)」と決定。モノづくり分野とサービス分野、インフラ・災害対応分野の3分野にジュニア競技を加えた4つの分野で開催することも決めた。
WRSは、世界が注目する高度なロボット技術を内外から集結させて、各課題を解決すると同時に、人々のロボットへの理解を深め、ロボットの活用に関する積極的な議論を誘発し、具体的な利活用方法が生み出される機会とすることを狙いとしたもの。2020年に「愛知県空港島大規模展示場」で本大会(2020年10月上旬の1週間程度)を開催する。特別な施設が必要なインフラ・災害対応分野の一部の競技については、「福島ロボットテストフィールド」で実施する。2018年には「東京ビッグサイト」でプレ大会(2018年10月17〜21日)を開催する予定としている。
競技種目は、ものづくり分野が1種目、サービス部門が2種目、インフラ・災害対応部門が3種目、ジュニア競技が1種目の合計7種目となっている。
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