「ロボットオリンピック」具体的検討へ
政府「ロボット新戦略」にて開催が提案されていた「ロボットオリンピック」が具体的な検討に入る。2020年の開催、2018年のプレ大会に向け、佐藤知正氏(東京大学名誉教授)を委員長とする委員会が具体的な検討を進める。
経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、政府「ロボット新戦略」にある「ロボット競技会」の具体的検討を開始した。
2015年2月に決定された政府「ロボット新戦略」では、2020年の東京オリンピックに合わせた「ロボットオリンピック」の開催を提唱しており、検討開始にあたって経産省とNEDOでは実行委員会ならび諮問会議を発足させ、2016年1月に第1回の会合を持つ。
実行委員会はロボットオリンピックの具体的な内容について検討決定する役割を持ち、2016年度中に具体的な開催形式と種目を決定する。決定した開催形式と種目をもとに、2018年にはプレ大会、2020年には本大会が開催される予定だ。
実行委員会委員長は東京大学名誉教授の佐藤知正氏が務め、委員には石黒周氏(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター 副所長)や岡田浩之氏(ロボカップ日本委員会 専務理事/玉川大学工学部機械情報システム学科 教授)、玉置章文氏(トヨタ自動車 パートナーロボット部 部長)、横山和彦氏(安川電機技術開発本部開発研究所つくば研究所 所長)らが名を連ねる。
諮問会議の委員長には金出武雄氏(カーネギーメロン大学 教授)が就任し、委員は浅井智恵子氏(IBMフェロー)、小田真弓氏(加賀屋 女将)、山崎直子氏(宇宙飛行士)、Gill Pratt氏(Executive Technical Advisor, TOYOTA MOTOR CORPORATION/CEO, Toyota Research Institute)らが務める。
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