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金属3Dプリンタ付き複合加工機「既に方式を検討する段階は終わっている」:JIMTOF2016(2/2 ページ)
DMG森精機は「JIMTOF2016」において、金属3Dプリンタと旋盤加工を組み合わせたハイブリッド金属複合加工機「LASERTEC 4300 3D」を出展。JIMTOF2016では多くの企業が金属3Dプリンタ付き複合加工機を出展したが、同社取締役社長の森雅彦氏は「方式をどうこうする段階は終わっている」と考えを述べている。
航空機用部品など高付加価値製品でニーズ
「LASERTEC 4300 3D」は、旋盤を加えた6面全加工の複合加工機に金属積層造形機能を加えたハイブリッド複合加工機で、最大ワークサイズは直径660×1500mm、最大ワーク質量1500kgを実現する。精密なNC制御による「指向性エネルギー堆積」方式による金属積層造形を実現。例えば、インコネルと銅メッキなど、さまざまな被削材の組み合わせが可能である。
「LASERTEC 65 3D」も含めた“足し引き自在”のハイブリッド加工機の導入状況について、DMG森精機のブース説明員は「主に航空業界などで導入するケースが増えてきている。高付加価値部品で、軽量化ニーズがある用途であれば特徴を発揮できる」と述べている。
軽量化を実現するためには、形状内部を空洞にすることなどが有効だが、切削加工だけでは内部が空洞の中空部品を作ることはできない。積層造形技術であれば中空部品を作ることができる点が特徴となる。「基本的には従来の作り方で実現できるものを生産する場合には積層造形技術は採算に合わない。従来できなかったことをできるようにすることが本当の価値である」とブース説明員は述べている。
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