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地味にスゴイ! プリント基板の実装品質を左右するメタルマスクママさん設計者の「モノづくり放浪記」(6)(6/9 ページ)

ファブレスメーカーのママさん設計者が、機械系モノづくりの“生”現場を渡り歩き、ありとあらゆる加工の世界を分かりやすく解説していく連載。今回紹介するのは高密度実装基板用のメタルマスクの製作を得意とするイトウプリント。部品実装の品質を大きく左右するメタルマスクの製作工程を見ていく。

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ラミネーターによる処理と焼き付け

 それでは、エッチング加工の現場をご説明していきましょう。

 この機械は「ラミネーター」です。


ラミネーター

 この膜はドライフィルムと呼ばれ、耐酸性の感光剤をフィルム状にしたものです。先ほどのシルク版でいえば「乳剤」の役目をするものになりますね。これで覆われた部分はエッチングされません。


ドライフィルム

 材料のステンレス板をセットします。

 せり出てくる材料に対して、ドライフィルムを密着させます。理屈は文房具のラミネーターと一緒です。


 ドライフィルムが密着したら、次は焼付けです。

 こちらが焼付け機です。

 この機械では、エッチングパターンを描画したフィルムを露光することで焼き付けをします。

フィルムを露光する

 焼付けが終わるとフィルムの色が変わります。


焼き付け後のフィルム

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