「スカイライン」誕生60周年の特別仕様車、全長は初代から52センチも長くなった:車両デザイン
日産自動車は、「スカイライン」の誕生60周年を記念した特別仕様車を発売する。内装の質感を高めるとともに、1999年発売の「スカイラインGT-R Vスペック R34」のボディカラー「ベイサイドブルー」を受け継いだ車体色を追加した。受注の受付は2017年9月末まで。
日産自動車は2016年11月7日、「スカイライン」の誕生60周年を記念した特別仕様車を発売すると発表した。高級本革シートを全席に採用するなど内装の質感を高めるとともに、1999年発売の「スカイラインGT-R Vスペック R34」のボディカラー「ベイサイドブルー」を受け継いだ車体色を追加。受注は2017年9月末まで。
現行のスカイラインは2013年11月に発表された13代目となる。パワートレインには1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム「インテリジェントデュアルクラッチコントロール」を全グレードに設定。2014年5月にはDaimler(ダイムラー)から調達した排気量2.0l(リットル)のガソリンターボエンジンを搭載するモデルを追加した。
今回の特別仕様車は、後輪駆動/四輪駆動のハイブリッドモデルと排気量2.0lのターボエンジンをベースに室内の質感を向上させた。シートは本革にセミアニリン加工を施した高級本革シートを全席に採用し、前席はホールド性の高いスポーツシート形状とした。内装のトリムは、木目の風合いを生かした塗装仕上げによるオープンポアウッドを採用して高級感を演出したとしている。
また、一部改良も実施してオーディオに「BOSE Performance Seriesサウンドシステム」をオプションで設定した。採用は「国産車では初」(日産自動車)。左右のリアドアにツイーターを追加して16スピーカーとした。フロントドアのツイーターを刷新した他、スピーカーグリルを薄くし、デザインを見直すとともに、音響特性の良い素材に変更した。
初代スカイラインは1957年4月に「プリンスセダン」の後継車となるプレミアムカーとして開発された。エンジンは直列4気筒、排気量は1.5l。最高速度は当時の国産乗用車としては最速の時速125kmに達した。ド・ディオン式半独立の後輪懸架や2スピードワイパーなど日本の自動車メーカーとしては初めての技術も採用した。また、1960年2月のマイナーチェンジでは、ハイウェイ時代の到来に先がけ、日本初となる4灯式ヘッドライトも採用した。
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