血管外科のゴッドハンドが語る“昭和回帰”の組織論
GEヘルスケア・ジャパンは、報道陣向けの勉強会「ヘルシーマジネーション・カレッジ」を定期的に開催しています。同カレッジの2016年10月21日の回では、東京慈恵医科大学の教授で外科学講座 統括責任者を務める大木隆夫氏が講演を行いました。
大木氏は、東京慈恵医科大学で医学博士を終了した後、1995年から米国のアルバートシュタイン医科大学病院で血管外科を学び、2005年には同病院の外科学部長に就任するなど成功を収めました。しかし、米国で確立したポジションを捨てて、東京慈恵医科大学に戻ります。現在では、NHKのテレビ番組「プロフェッショナル−仕事の流儀」で取り上げられるなど、ステントグラフトを使って行う血管外科手術の“ゴッドハンド”として知られています。
そのゴッドハンドの講演ですので、血管外科の難しさやそれを助ける器具について話すかと思いきや、大木氏はそれらの話は簡単に紹介して早々に切り上げました。そして本来の講演テーマという「村社会こそ組織求心力の要である」に話を移しました。
大木氏の講演は、日本の医学生と外科の問題点を鋭く指摘するとともに、製造業の組織論にも関わる内容でしたので、簡単に紹介したいと思います。
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