連載
段ボールの設計も3次元化が進んでるんですって!:ママさん設計者の「モノづくり放浪記」(5)(6/9 ページ)
ファブレスメーカーのママさん設計者が、機械系モノづくりの“生”現場を渡り歩き、ありとあらゆる加工の世界を分かりやすく解説していく連載。今回紹介するのは、梱包製品や紙器を製造する中信紙工だ。同社は段ボールを使ったユニークな製品も販売している。
この実物大ナウマンゾウの展示が成功裏に終わったことがネットで紹介された後に、静岡科学館から「同じものを購入したい」という引き合いがあり、再びパーツを製作し組み立て設置のため静岡へ出張作業に行きました。これがご縁となり、その後静岡科学館とは継続した取引関係となり、ナウマンゾウだけではなく昆虫のオブジェなど、生き物に関するさまざまな造形品を納めているとのことです。
ナウマンゾウのパーツデータは、形状をそのままに尺度を変更することができます。なので、実物大の設置ができなくても4分の1スケールや10分の1スケールの縮小モデルも用意できます。先ほどの応接室にも縮小版のナウマンゾウがいましたよね。
3Dスキャナーと3D CADデータを活用した他の造形品の例としては、こんなものも。
もう少しスキャンの範囲を広ければ、胸像が作れそうです。
小さい子どもが入って遊べる段ボールハウスも、3D CADで設計すると完成品イメージの作成からパーツ面付けデータ作成までの工程が効率化できます。
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