ニュース
NECのVR体験キットは梱包作業がリズムゲームに、2週間で5万円から:VRニュース(2/2 ページ)
NECは、法人向けのVR(仮想現実)技術の活用ソリューションを体系化した「法人VRソリューション」と、その評価パッケージとなる「VRお試しパック」の提供を始める。VRお試しパックの価格は、機材レンタルの費用が2週間で5万円から。梱包ライン作業の技能伝承や危険作業体験のVRコンテンツも無償で貸し出す。
危険作業の仮想体験に最適
「樹木伐採など危険な作業の仮想体験」では、林業の現場で樹木を伐採する際に、伐採の方向を間違えて樹木が作業者に向かって倒れてくる状況などを体験できる。モーションセンサーで検知した手を使って樹木を倒す(伐採するイメージ)のだが、その倒し方によって樹木の倒れる方向が変わり、自分に向かって倒れてくることもある。また、何本も樹木がある場合、樹木がぶつかり合って結果的に作業者に向かって樹木が倒れてくるような状況も体験可能だ。「死亡事故が多発している現場で、こういった危険な状況を実際に体験するわけにはいかない。命に関わる事象を体験するには、VR環境がうってつけだ」(同説明員)としている。
「住宅レイアウトのカスタマイズ」は、1990年に松下電工がショールームで公開した「VRシステムキッチン」と同様のコンテンツになる。各種収納ドアの開閉を体験したり、自身で設定した身長に合わせてキッチンテーブルの高さを調整したりできる。
また、危険作業の体験と同様に、コンロから火災事故が起きた際にどのように避難すれば延焼した火から逃れられるかといった体験も可能になっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「VR=仮想現実感」は誤訳!? VRの定義、「製造業VR」の現状と課題
製造業VR開発最前線 前編では、VRやAR、MRの概要、製造業向けVRの他の分野のVRとは異なる特徴、これまでの状況などを説明する。 - 「とにかくデータが巨大」「ケーブルが邪魔」――製造業VRの悩ましい課題を乗り越えよ!
製造業VR開発最前線 後編では、実際の導入を検討するにあたっての具体的な事項や、今後の具体的な発展、製造業でのゲームエンジンの利用によるVR開発の広がりについて説明する。 - 見える、見えるぞ! みんなで一緒に!! VR空間の複数人同時体験が可能に
ソリッドレイ研究所は、VR(仮想現実)システムの新製品「オメガシップ」を発表した。最大の特徴は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着した複数人の間で同じVR空間を同時に体験できることだ。 - 見える、見えるぞ! 私にも自分の手が機械に巻き込まれて出血する様子が!!
先日、VRで機械の巻き込まれ事故を体験するという、とあるシステムがTwitterで話題になっていました。一体どんなシステムなのか気になったので、少し調べてみました。開発元にも少しお話をお伺いしました。 - 見える、見えるぞ! 私にも作業者の苦労が――MRと3Dヒューマンモデルで作業者の動きをリアルタイム表現
軽量化した3DモデルとMRによる仮想空間で、モーションキャプチャーによる動作の情報とヒューマンモデルを利用した検証が実施可能だ。実機試作削減に貢献できるとしている。 - 見える、見えるぞ! 空気の流れが!――三機工業がキヤノンのMRを採用
空調など総合エンジニアリング企業である三機工業は、空調の気流や温度シミュレーションを3次元で体感できるように、キヤノンのMR(Mixed Reality)技術を採用したことを発表した。