イタリア船舶設計大手がクルーザーの製造管理に統合プラットフォームを導入:製造IT導入事例
ダッソー・システムズは、船舶設計大手のイタリアNAOS Ship and Boat Designが、個人向け豪華遊行船「スーパーヨット」のプロセス管理に、3Dエクスペリエンス・プラットフォームを採用したと発表した。
仏ダッソー・システムズは2016年9月6日、船舶設計大手のイタリアNAOS Ship and Boat Design(NAOS)が、個人向け豪華遊行船「スーパーヨット」のプロセス管理に、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームを採用したと発表した。デジタル設計からエンジニアリング、建造まで、業務に関する一連の情報を一元化した仮想環境に統合する。
NAOSでは今回、3Dエクスペリエンス・プラットフォームを基盤とする2つの船舶・海洋向けソリューションを導入した。船舶設計の「デザイン・フォー・シー」と船舶の建造計画を効率化する「オプティマイズド・プロダクション・フォー・シー」で、両ソリューションの導入により、設計から納入までの全期間で、製造するスーパーヨットをバーチャルに体感しながら業務を進行できるという。
特に、船舶設計やエンジニアリングサービスチームでは、船舶に関する各種要件、規制、プロジェクト計画などの情報をトレーサビリティを確保しながら活用できる。既存データの参照や再利用、設計変更などに迅速に対応できるため、設計の初期段階から建造計画の立案や質の高い各種図面が作成できる。
船舶・海洋業界では、エネルギー効率の高い設備の搭載や、自動化・スマート化、安全規制・環境規制への対応が進んでいる。NAOSでは、造船所・船主からの多様な設計変更に柔軟に対応するため、同ソリューションを採用した。
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