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デンソーが新たなIoT組織を新設、ビッグデータをクルマづくりに生かす:製造マネジメントニュース
デンソーは、IoT(モノのインターネット)などから得られるビッグデータを生かしたクルマづくりが進んでいく中で、同社が担う役割、新技術について、全社を横ぐしで検討/開発する「DP-Mobility IoT推進室」を新設する。
デンソーは2016年9月30日、同年10月1日付で行う組織変更について発表した。
組織変更では「DP-Mobility IoT推進室」を新設する。同室は、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)などから得られるビッグデータを生かしたクルマづくりが進んでいく中で、同社が担う役割、新技術について、全社を横ぐしで検討/開発するためのプロジェクトチームとなる。
DP-Mobility IoT推進室の室長には、ADAS推進部 情報HMI開発室長を務める宮地智弘氏が就く。また、サービス部 担当部長を務める山中恭一氏が、DP-Mobility IoT 推進室の担当部長を兼任する。
デンソーでは、新たな取り組みを行う際には、「DP(デンソープロジェクト)」を冠した組織を立ち上げることが多い。IoTの名が就いたDP組織としては、生産革新センターの下部組織として2015年6月に発足した「DP-Factory IoT革新室」がある。
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