「同年代とは話が合わない」肉体派70歳の“サバイバル発明家”と太陽光発電装置:zenmono通信(6/6 ページ)
モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回は“サバイバル発明家”の野下剛志氏が登場する。
日本のマイクロモノづくりの未来
enmono三木 最後に皆さんにお伺いしている共通の質問があるんですが、野下さんが考える「日本の○○の未来」。○○の中は自分で入れていただいてもいいんですけど。発明でもいいですし。
enmono宇都宮 サバイバルでもいいし。
野下 僕も……マイクロモノづくりかなぁ。自分で企画して自分で作って最終製品まで持っていく中で、相談したメーカー、町工場が意外と閉鎖的で、彼らはあんまりオープンマインドではないと感じました。確かに専門分野に対して深い見識は持っているんだけど、どうもそこから外れた切り口からは見られないというところがあるみたい。
野下 だからもう少し一般人の興味に近づいて、自分が欲しいものから始めてやってみた方がいいんじゃないかな。特別な技能っていうのは、お客さんには分からない。お客さんは自分が欲しいものがそこにあるかどうかで見ている気がする。なぜそう考えたかというと、僕自身もこの前のフェアでいろいろ説明している時に、それが出てしまったからです。
enmono三木 どういうところが?
野下 「これはこういうところがあります」という形で説明したんだけど、よく考えたらお客さんの欲しいところから話をしなくちゃいけない。「これでどういうものが動かせますか」とか「どういう得がありますか」というところから話をしないと。
野下 それとモノづくりするにあたって、相談できる仲間はものすごく大事です。
enmono三木 zenschoolを受講して仲間はできましたか?
野下 できました。非常に助かりました。親身に考えていただいて。
enmono宇都宮 野口さんとか。
野下 野口さんはもうありがたかった。
enmono三木 後、われわれとか。
野下 はい、本当に。友達に話してもピンとこない、分かってもらえない。当たり前の話だけども。こういうものを作りたいんだけど、という話をしても伝わらない。それに対するアドバイスもないし。そういうことでzenmonoでアドバイスをいただいて、何とか形にして売るところまで持ってこられたのはすごいことです。去年の3月ですか、僕。
enmono宇都宮 5月が発表会でしたね。
enmono三木 そうか、じゃあ1年ちょっとくらいか。
野下 その時は影も形も何もなかったですね。
enmono三木 何もないところからここまで来ました! イエス!
野下 イエス!
一同(笑)
野下 なんにもなかったでしょう?
enmono三木 影も形もございませんでした。動画を作るのもすごい苦労して。
野下 言いたくないけど、全て初めてです。絵を描くのも初めて。CADも初めて。金ヤスリかけるのも初めて。穴開けも初めて。溶接するのも初めて。それを頼んだら高くなるから、お金がないと分かっているから、全部自分でやります。分からないところは教えてもらったり、ということで身に付くものが多かったです。本当に。
enmono三木 野下さんの「70歳のサバイバル発明家が産み出した太陽光発電装置 ベランダdeソーラー」こちらわれわれのクラウドファンディングで絶賛支援募集中ですので、ぜひzenmonoのサイトをご覧いただいてご支援いただければと思います。
enmono三木 お話は尽きないのですがそろそろ時間の方が来てしまったので、これにて終了したいと思います。野下さん、今日はありがとうございました。
野下 ありがとうございました。
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