パナソニックの堅牢タブレット「タフパッド」は「タフパッド」で作られる?:スマートファクトリー(1/3 ページ)
パナソニックは2016年8月下旬から、屋外や過酷な“現場”に適した堅牢タブレット端末「TOUGHPAD(タフパッド)」の新モデル「FZ-A2」の販売を始める。FZ-A2の発表会では、タフパッドを生産する神戸工場の見学会も行った。何とタフパッドはタフパッドで作られていた……。
パナソニックは2016年8月下旬から、屋外や過酷な“現場”に適した堅牢タブレット端末「TOUGHPAD(タフパッド)」の新モデル「FZ-A2」の販売を始める(関連記事:パナソニックが軽量の10.1型「タフパッド」を投入、国内の“現場”市場をけん引)。
これまでのタフパッドシリーズは、Windowsベースで画面サイズが4.7型の「FZ-F1」(海外販売のみ)、同5型の「FZ-E1」、7型の「FZ-M1」、10.1型の「FZ-G1」、Androidベースで4.7型の「FZ-N1」、5型の「FZ-X1」、7型の「FZ-B2」があった。FZ-A2は、Android端末になかった、一般的なタブレット端末として期待される10.1型のラインアップとなる。
パナソニックの堅牢タブレット端末「タフパッド」の新モデル「FZ-A2」。中央にいるのは、パナソニック AVCネットワークス社 常務 ビジネスモバイル事業担当 兼 ITプロダクツ事業部 事業部長の坂元寛明氏(クリックで拡大)
FZ-A2の価格はオープンだが、市場想定価格は税込み15万円前後。一般的な市販の10.1型タブレット端末の2〜3倍と高価だが、用途は、警察/消防、物流、小売/外食、製造、航空/鉄道、建設、保守サービスなどさまざまな“現場”となる。
これらの現場で使うタブレット端末に求められるのは、どのような状況でも動作を続ける耐久性と堅牢性だ。例えば、警察のパトカーの場合、緊急事態に対応しようとしているときに動作しないようでは搭載しておく意味がない。市販のタブレット端末では対応できないような高温/低温環境でも動作するとともに、端末自身を落とす、端末の上に重量物を落とす、端末を水没させるというような事態があっても耐え得る“堅牢タブレット端末”であることを考えれば、この強気の価格設定は当然かもしれない。
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