ニュース
OCFとThreadが提携、コネクティッドホームの覇権狙う
Open Connectivity Foundation(OCF)とThe Thread Groupが提携を発表した。Apple「HomeKit」やGoogle「Project Brillo」などに対する優位性を得る狙いとみられる。
Open Connectivity Foundation(OCF)とThe Thread Groupが2016年7月27日(米国時間)、提携を発表した。
OCFとThe Thread GroupはいずれもいわゆるIoT推進の組織であり、前者は「相互運用性の実現」を掲げ、後者は「メッシュネットワークの構築」を軸にした活動を行っている。前者はIntelおよびSamsung、Qualcommが中心、後者はARMやSamsung、Nest Labsなどが中心的な存在として挙げられるが重複も多い。なお、OCFはIntelやSamsungなどが2014年7月に設立したOpen Interconnect Consortium(OIC)の後継組織だ。
今回の提携に際しては「コネクティッドホームにおけるアプリケーションならびデバイスの接続性について共同で取り組んでいく」としており、2組織が連携をとることで、AppleのHomeKitや、GoogleのProject Brilloなどといった家庭向けIoTソリューションに対する優位性を得る狙いとみられる。
関連キーワード
IoT | Project Brillo | Thread Group | Open Connectivity Foundation | HomeKit | Open Interconnect Consortium
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ホームアシスタントデバイス「Google Home」は“どうやって”家族を手助けするか
2016年5月に発表された、Googleのホームアシスタントデバイス「Google Home」。Amazon Echo対抗と目されるが、同じくGoogleの「Project Brillo」とも関連づけて考えるべきだろう。 - IoT団体によるUPnP(Universal Plug and Play)吸収を読み解く
インテルやサムスンらが主導するIoT標準化団体「OIC」が、UPnP(Universal Plug and Play)Forumを吸収した。UPnPの推進する“挿すだけで使える”をIoTに持ち込むことは理にかなっているように思えるが、AppleのHomeKitや、GoogleのProject Brilloに対する競争力はあるだろうか。 - インテルやサムスンらが主導するIoT標準化団体「OIC」の狙い
IoTは単一企業だけでは完結しないため、各社は業界団体に加入、あるいは組織して対応しようとしている。インテルなどが主導する「Open Interconnect Consortium」はIoTの範囲を非常に広大なものとしており、2015年1月のCESで何らかの発表を行う可能性がある。 - メッシュネットワークをキーにIoTへ進む「Thread Group」
いわゆる「IoT」は1社だけで完結しないため、各社は業界団体に加入、あるいは組織して対応しようとしている。今回はメッシュネットワークをキーに、白物家電や産業界からの加入者も集まる「Thread Group」を取り上げる。