「86」と「BRZ」が大幅改良、MTモデルは出力とトルクが3%向上:車両デザイン(2/2 ページ)
トヨタ自動車と富士重工業は、2012年2月に共同開発したスポーツカー「86」と「BRZ」をマイナーチェンジすると発表した。パワートレイン、ボディー、サスペンション、内外装のデザインを含めて大幅な改良を加えたビッグマイナーチェンジとなる。
「BRZ」は上級グレード「GT」を2016年秋に発売
86の外観デザインでは、フロントからリアまで細部にわたって空力性能向上を軸としたアイテムの設定/改良を実施した。フロントフェイスは、従来よりノーズ先端を下げてグリル開口を横へ拡大し、ワイド&ローな構えを強調した。1灯の光源でロービームとハイビームの切り替えが可能な「Bi-Beam LEDヘッドランプ」を全車で標準装備とした他、LEDフロントフォグランプを採用するなどして、精悍さと先進性を強調したという。
リアビューは、バンパー黒加飾部位の幅の拡大などにより、「ハ」の字を強調するワイドスタンスな構えを表現。リアコンビネーションランプはLED化に加え、水平基調にランプを配置することで、シャープな印象を付与した。
内装デザインでは、トヨタ車で最小となる直径362mmの真円ステアリングホイールを採用した。最適なグリップ断面形状を実現することで、操舵性と握り心地を徹底的に追求したとする。「GT」と「GT“Limited”」の両グレードでは、メータークラスタ中央のタコメーターで、最高出力付近の7000rpmが真上になるように設定した。加えて、メーター右側に、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイを配置。瞬間燃費や航続距離、「Gモニター」、「パワー・トルクカーブ」、「ストップウォッチ」といったさまざまな情報をドライバーに提供する。
BRZも86と同様に外観デザインの変更が図られている。新型BRZで注目を集めそうなのが、2016年秋発売を予定している上級グレード「GT」だろう。GTは、BRZの持つ走りのポテンシャルを最大限に高めるべく「bremboブレーキ」と「SACHSダンパー」を採用している。さらに、GTをベースとした特別仕様車「Yellow Edition」の先行予約を限定100台で2016年7月7日に始める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「86」が吊り目から丸目に、クールで都会的な「86“style Cb”」
トヨタ自動車と富士重工業が、共同開発のスポーツカー「86」と「BRZ」の一部改良を発表するとともに、「カスタマイズ」をテーマにした新グレードを追加した。86では、内外装を独自のスタイルにアレンジした「86“style Cb”」が新たに設定された。 - トヨタが「ヴィッツ」サイズの新型FRスポーツ披露、「KIKAI」はメカむき出し
トヨタは、「東京モーターショー2015」において、新ライトウェイトスポーツコンセプト「TOYOTA S-FR」など四輪車3車種とロボット「KIROBO MINI」を世界初公開する。 - スバル「BRZ」がマイナーチェンジ、トヨタ「86」と同じく1万円値上げ
富士重工業がスポーツカー「BRZ」をマイナーチェンジする。トヨタ自動車の「86」と同様に、サスペンションなどを改良する一方で、税抜き価格を1万円値上げした。 - トヨタ「86」がサスペンションなどを改良、価格も1万円値上げ
トヨタ自動車がスポーツカー「86」をマイナーチェンジする。サスペンションなどを改良する一方で、税抜き価格も9000〜1万円程度値上げした。 - 「86」のサーキット走行データを「グランツーリスモ6」で再現、トヨタが発売
トヨタ自動車は、スポーツカー「86」のオプション装備として、サーキットで取得した走行データをUSBメモリーに転送する「スポーツドライブロガー」を発売する。このUSBメモリーを使えば、PlayStation 3専用ソフト「グランツーリスモ6」で自分の走行を再現できる。プロドライバーの走行と比較して、運転テクニックを磨くことも可能だ。