「86」が吊り目から丸目に、クールで都会的な「86“style Cb”」:車両デザイン
トヨタ自動車と富士重工業が、共同開発のスポーツカー「86」と「BRZ」の一部改良を発表するとともに、「カスタマイズ」をテーマにした新グレードを追加した。86では、内外装を独自のスタイルにアレンジした「86“style Cb”」が新たに設定された。
トヨタ自動車は2015年2月10日、スポーツカー「86」を一部改良し、同年4月8日に発売すると発表した。富士重工業も、86とベースシャシーが同じ「BRZ」の一部改良を発表。4月16日に発売する。
今回の一部改良では、電動パワーステアリングの特性変更や、車体の一部剛性向上を行い、ステアリングフィールと、乗心地の質感を向上したという。内装についても、86ではセンタークラスタとドアグリップなどに高輝度シルバーメタリック塗装を、BRZではステアリングホイールスポークやシフトパネルなどにサテンシルバーの加飾を施すなどして、内装質感を高めたとしている。
「カスタマイズ」をテーマにした新グレード
一部改良に併せて、「カスタマイズ」をテーマにした新グレードも追加された。86では、内外装を独自のスタイルにアレンジしたグレード「86“style Cb”」を新たに設定し、2015年4月23日発売する。
86“style Cb”は、86の基本性能は変えず、ファッションセンスを重視するユーザーをターゲットに「クールで都会的な雰囲気にカスタマイズした」(トヨタ自動車)という。具体的には、「GT」グレードをベースに、外観ではノーズをのびやかに延長した専用フロントバンパー&フロントグリル、楕円形の金属調ベゼルを縁取った専用オーバル形ヘッドランプ、後方をよりのびやかに表現したリヤスポイラー(オプション)を装備した。
また、横バー基調のフロントグリルから続く専用LEDフロントターン&クリアランスランプを装備し、ベース車とは異なるクラシカルな意匠を施した。フェンダー部には、夜間走行で個性が際立つトリプルフィンのLEDイルミネーションを採用。ボディカラーでも、ニュアンスベージュ(ロア部)×デミタスブラウン(アッパー部)の専用プレミアムツートーンペイント(オプション)を設定している。
内装では、“Cb”エンブレム付きの専用高級本革巻きステアリングホイールや、新意匠のアナログホワイトメーター、インストルメントパネルに黒檀木目調インテリアパネルを採用した。
86“style Cb”の税込み価格は6速マニュアル車で418万582円。ベースとなったGTグレードの6速マニュアル車との価格差は約127万円となっている。
BRZは、カスタマイズ用グレードとなる「R Customize Package」を用意した。ベースの「R」グレードと比べて、よりシンプルな装備としながら、マニュアルエアコン、フロアサイレンサー、トランクマットなどを装備し、モータースポーツに限らない幅広いカスタマイズが可能なグレードになっているという。6速マニュアル車の税込み価格は240万8400円で、Rグレードの6速マニュアル車よりも15万1200円安価だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.