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高機能プラスチックシートの第3工場が生産開始:工場ニュース
積水化学工業の高機能プラスチックシート第3工場が生産を開始した。同工場は、米国ペンシルベニア州に所在し、航空機・車両用内装材向けハイグレードプラスチックシートを年間1000t生産する。
積水化学工業は2016年6月7日、環境・ライフラインカンパニー傘下である同社の連結子会社SEKISUI POLYMER INNOVATIONS(SPI)において、高機能プラスチックシートの第3工場が同月1日から生産を開始したと発表した。
SPIは、航空機・車両用内装材や高度医療機器のハウジング材、車両・建設機械用外装材などに使用される成形用プラスチックシート事業を米国で展開している。
これまでに、本社・第1工場を米国ペンシルベニア州、第2工場をミシガン州で展開。今回生産を開始した第3工場は、高機能プラスチックシートの生産能力を増強する目的で新たにペンシルベニア州に建設されたものだ。
第3工場では航空機・車両用内装材向けハイグレードプラスチックシートを生産する。初期生産能力は1000t/年。土地面積は約23万m2、建屋面積3万5000m2、投資額は約12億円だという。
同社は、今後拡大が見込まれる航空機および鉄道向けの需要を見据え、生産能力を増強し事業の拡大を目指すとしている。
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