トヨタ「エスティマ」が「Toyota Safety Sense」搭載ミニバンに仲間入り:車両デザイン
トヨタ自動車は、ミニバン「エスティマ」「エスティマ ハイブリッド」を一部改良して発売した。フロントやサイドのデザインを一新し、ツートーン仕様を設定するとともに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備とした。
トヨタ自動車は2016年6月6日、ミニバン「エスティマ」「エスティマ ハイブリッド」を一部改良して発売したと発表した。フロントやサイドのデザインを一新し、ツートーン仕様を設定するとともに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備とした。
外観は独自の存在感を強調
外観は、エンジンフードからラジエーターグリル、バンパー、フェンダーまでのフロントデザインを一新した。アッパーグリルからサイドまで連続させて回り込んだ薄型のヘッドランプや大開口のアンダーグリル、バンパーコーナーの造形によってワイド感やスタンスの良さを強調したとしている。フロントノーズは突き出し感を強調し、サイドビューをのびやかに進化させたという。
フロントのランプは、LEDクリアランスランプとBi-Beam LEDヘッドランプ、デイライト機能付きのLEDアクセサリーランプを組み合わせることで精悍さや先進性を表現した。リアコンビネーションランプはLEDのライン発光ストップランプと面発光のテールランプを組み合わせて個性を持たせた。
車体色は、ブラックルーフと組み合わせてツートーン仕様とする3色のほか、新規設定色のレッドマイカメタリック、ダークシェリーマイカメタリック、オプション設定のスパークリングブラックパールクリスタルシャインを含む全10色を設定した。
Toyota Safety Sense Cを標準装備、走りの質感も向上
Toyota Safety Sense Cをエスティマとエスティマ ハイブリッドの全車で標準搭載とした。トヨタ自動車が扱うミニバンの中では、「アイシス」「アルファード/ヴェルファイア」「WISH」「ハイエース ワゴン」がToyota Safety Senseを搭載していない。
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」は2014年11月に発表した。共同開発車やOEM供給車を除き、2017年までに日米欧で販売する全ての乗用車に設定する計画だ。Toyota Safety Sense Cはコンパクトカーを、Toyota Safety Sense Pは中上級車種を対象としている。
Toyota Safety Sense Cはこれまで、「カローラ フィールダー/アクシオ」を手始めに「オーリス」「ヴィッツ」「アクア」などのコンパクトカーや、「アベンシス」、ミニバンの「シエンタ」「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」に搭載されてきた。Toyota Safety Sense Pは「プリウス」と「ランドクルーザー」に採用されている。
操縦安定性や乗り心地も改善した。サスペンションのチューニングを最適化した他、リアコンビネーションランプにエアロスタビライジングフィンを採用することで空力性能を高めて走行安定性を確保。また、フロントパフォーマンスダンパーの設定により、走行中の車体に発生する小さなたわみや微振動を吸収し、シャープなハンドリングを実現したとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- トヨタが満を持して投入した「Toyota Safety Sense」は“普及”こそが使命
トヨタ自動車が2015年4月から導入を始めた新開発の運転支援システム「Toyota Safety Sense(TSS)」。安価で高機能なこともあり、市場から高い評価を受けている。そこで、TSSの開発を担当したトヨタ自動車 制御システム開発部 第2制御システム開発室長を務める山田幸則氏に、TSS開発の背景などについて聞いた。 - 「Toyota Safety Sense P」の価格は8万円、新型「プリウス」全グレードに採用
新型「プリウス」は、最も安価な「Eグレード」を含めた全グレードで運転支援システム「Toyota Safety Sense P」を採用している。オプション価格は税別で8万円。3代目プリウスの運転支援システムと比べて大幅な機能向上を図りながら、半額近い値下げを実現している。 - 「カローラ」が予防安全性能評価で満点を獲得した意義
最近になって自動車の広告で頻繁に見かけられるようになった「ASV+」のマーク。JNCAPの「予防安全性能アセスメント」で最高クラスの評価を得たことを意味している。大幅改良された「カローラ」が2015年度に入って初のASV+を満点で獲得したが、そこには大きな意義があった。 - トヨタが2015年から運転支援システムを一新、高速道路では自動運転も
トヨタ自動車は、2015年に発売する車両から順次導入を始める運転支援システムの概要を発表した。高速道路での自動運転を可能にする機能をはじめ、これまでの車両に採用していたものを一新する内容となっている。