ニッセイはかけることで顔認識されなくなるメガネ「PrivacyVisor」の受注販売を2016年5月27日より開始する。価格は3万6000円(税別)。
顔検出技術は画像の中から、顔の明暗の特徴量を識別することで顔であることを認識するが、このメガネは着用すると顔の明暗の特徴量が変化するため、結果としてカメラの顔認識を阻害することになる。この技術は情報セキュリティやプライバシー保護技術を研究する、国立情報学研究所 教授 越前功氏によるもの(デジカメの顔検出を“無効化”するゴーグル「プライバシーバイザー」)。
PrivacyVisorは目を中心に顔を広く覆うデザインになっており、かけ心地と湾曲を両立するため、素材にはチタンを採用。レンズ部分のプリントは日本の伝統文様である紗綾形とすることで、研究開発から製造までオールジャパンであることを示したという。
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