「これ謝罪会見ですよね? 何を謝りに来たんですか?」
ここ1カ月、国土交通省に足しげく通っています。行き先は同省5階の記者会見室です。この場所で、ほとんど週に1度のペースで三菱自動車の燃費不正問題に関する会見が行われました。5月18日に至っては、スズキと三菱自動車の2連発です。これらの会見の中で、記事やニュース映像にならなかったであろう部分を紹介していこうと思います。
会見は2時間前後になるのも珍しくない長丁場でした。新聞社や通信社、テレビ局、フリージャーナリストなどが次々に質問しますが、似通った内容の質問が繰り返し出てきます。
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燃費測定試験の不正で対応に追われる三菱自動車は、日産自動車から2370億円の出資を受ける。日産は2016年末までに三菱自の発行済み株式の34%を取得し、筆頭株主となる。一方で一連の不正に関する社内調査は思うように進んでおらず、国土交通省は「報告が不十分で遺憾。企業として存続したいなら、相応の姿勢を示せ」と尻をたたく。 - 走行抵抗を正規に測らなかったスズキ、「燃費を良く見せる意図はなかった」
スズキは、燃費試験に必要な走行抵抗値の測定について、同省が定める惰行法ではない方法による測定値を申告していた。国内で販売中の16車種全てについて、2010年から独自手法で算出した走行抵抗値として申請。惰行法と2010年以降の測定手法を比較した結果、走行抵抗値の差は誤差の範囲内のため、燃費値の修正は必要ないとしている。
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