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「不良発生率ほぼゼロ」を実現! 精密板金試作の相互的な意思疎通ママさん設計者の「モノづくり放浪記」(2)(4/7 ページ)

ファブレスメーカーのママさん設計者が、機械系モノづくりの“生”現場を渡り歩き、ありとあらゆる加工の世界を分かりやすく解説していく連載。今回は精密板金試作の専業メーカーのトライアン相互を訪れた。

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寸法チェックは作業のクライマックス

 振り返りざまにふと、「どこかで見たような3Dデータだな」と思ったら、わがMaterial工房・テクノフレキスが10年来ほぼ毎月製作依頼している製品群の一部のデータでした。


このデータです

 これはテクノフレキスが3D CADを導入する前に設計した製品なので、当時お渡ししたデータは2D DXFデータとPDF図面だけだったのです。

 ともあれ、その資料がSheetWorksによって板金展開されます。そしてスタッフの手によって図面との矛盾がないか、干渉部分はないか、曲げ不可なポイントはないかなど、データと図面を入念に照合し寸法チェックを経てプログラムが作成され製品が作られ、今現在こうした形でデータ保存されているのです。


寸法チェックの作業

 そしてこの寸法チェックの作業こそが、トライアン相互におけるモノづくりの工程で最も手間をかけられている作業なのです。

これはいいものだ

 実際の製品はこちらです。

完成品はこちら

 毎回かなり厳しい要求をしてしまうのですが、使用目的上妥協出来ることと出来ないことがあります。しかし毎回仕上がりのクオリティが高くて安定しているので、いつもとても助かっています。

 このようにトライアン相互には実に数えきれないほどの製品を作っていただいてきましたが、自分が送り込んだCADデータがこれほどの手間をかけてプログラム作成されている事実を今回初めて目の当たりにしました。

 そして、「スムースな寸法チェックができるよう、きちんとした設計データをお渡ししなければいけないな!」と気を引き締めた次第です(あー、耳が痛い)。

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