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データムの測定はどうすればいいの?寸法を実感する! 測定講座(3)(2/5 ページ)

幾何公差や寸法測定の課題に対する幾つかの取り組みを紹介していく本連載。第3回はいよいよデータムの測定について解説する。

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 真円度の測定には、いずれも正確に測るためには真円度測定機を用います。真円度の計算の定義方法の説明はここでは割愛しますが、一般的には最小二乗平均法が用いられます。

 図3に代表的な真円度測定機の外観を示します。


図3:真円度測定機

 測定方法は軸線が回転テーブル上に直角になるように置き、スタイラス(測定端子)を当て、真円度の場合は測定する高さを固定し円周方向に1回転して測定します。円筒度の場合はスパイラル状にスキャニングするか、高さ方向で数箇所高さを固定し、真円度の測定の要領で測定し、その中で最大値を円筒度とします。

 真円度測定機には図3の写真にあるようなテーブル回転型(一般的)と検出器回転型があり、測定物の大きさによって使い分けます。精度的には非常に高精度で、1μmを超える精度のものも多いです。

 簡易的な測定方法では、後に説明する振れ公差でも用いられる、図4のようなダイヤルゲージ(ピックテスター)を用いる方法や、図5のようにマイクロメーターを用いる方法もありますが、精度的には真円度測定機には及ばず、特に図5は不連続測定となるので正確に真円の度合いを測定することはできません。ただ、量産工程では、製造現場での測定となるので、精度の許される範囲で、このような簡易的な測定方法を用いることを考える必要があります。


図4:ダイヤルゲージを用いた真円度測定

図5:マイクロメーターを用いた真円度測定

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