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データムの測定はどうすればいいの?寸法を実感する! 測定講座(3)(1/5 ページ)

幾何公差や寸法測定の課題に対する幾つかの取り組みを紹介していく本連載。第3回はいよいよデータムの測定について解説する。

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 前回は、形状公差の中で、真直度と平面度の測定までの説明をしました。残るは、真円度、円筒度、輪郭度(線の輪郭度、面の輪郭度)です。輪郭度に関しては、データムに関連する位置公差のところで詳しくお話をしたいと考えます。今回は、まず真円度、円筒度の測定に関して触れて、さらに姿勢公差について説明した後、いよいよ幾何公差として最重要なデータムの測定となります。


図1:幾何公差の分類と記号(JIS B 0021を基に編集)

真円度の考え方と測定

 形状公差の真円度と円筒度ですが、この両者は似ています。いずれも形体の真円である度合いを規制するもので、真円度は「任意の断面」、円筒度は「円筒全面」の規制範囲の違いがあるのです(図2)。


図2:真円度、円筒度の指示方法と公差域、規制対象の違い

 現実的には、板金のような薄い部品、または加工精度が高く、任意の断面を測定すればいいものは真円度、長さ方向の寸法が大きいものや、成形品のように形状の均一性に誤差要因の大きさが懸念される部品には円筒度を適用することが多いと考えます。

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