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ドローン利用の一般向け配送サービス、楽天が開始
楽天はドローンを利用した一般向け配送サービス「そら楽(そららく)」を開始する。第1弾として、ゴルフ場でプレー中の来客へ飲料やボールなどを配送する。
楽天はドローンを利用した一般向け配送サービス「そら楽(そららく)」を2016年5月9日より開始する。導入第1弾として千葉県のゴルフ場「キャメルゴルフリゾート」にて、ゴルフボールや軽食、飲み物などをプレー中の来場者へ運ぶサービスを提供する。
利用に際しては専用スマートフォンアプリを用い、キャメルゴルフリゾートでのサービス開始時には約100の配送可能アイテムを用意。当面は利用料/送料は無料とし、注文金額100円(税込)以上からドローンでの配送を行う。
「そら楽(そららく)」のサービスイメージ
アプリを通じて注文が入ると運営側が商品をボックスに収納し、ドローンに装着する。ドローンは自律飛行によって注文者の元へ飛び、商品を置いた後、自動的に離陸場所へ戻る。ドローンは自律制御システム研究所(ACSL)が開発した機体を、ACSLと楽天と改良したもので、荷物の自動切り離しと画像認識機能を搭載している。
同社ではまずこのキャメルゴルフリゾートにて約1カ月にわたってサービスを提供し、「ドローン配送サービス」のノウハウを蓄積。今後のサービス継続や他のゴルフ場でのサービス展開を検討する。また、将来的には過疎地や山岳地帯、災害時の物資搬送、eコマース事業でのドローン活用までも視野に入れるとしている。
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