プジョーの新コックピットは「超小径ステアリング」と「デジタル化」がテーマ:車両デザイン
プジョーは、直感的で自然な運転経験の提供を目指してデザインした「New PEUGEOT i-Cockpit」を発表した。2012年から累計220万台に搭載したPEUGEOT i-Cockpitの進化版として、安全性とドライバーの快適性を高めている。
PEUGEOT(プジョー)は2016年4月20日(現地時間)、直感的で自然な運転経験の提供を目指してデザインした「New PEUGEOT i-Cockpit」を発表した。2012年から累計220万台に搭載したPEUGEOT i-Cockpitの進化版として、安全性とドライバーの快適性を高めている。
220万人のユーザーデータを反映
PEUGEOT i-Cockpitは2012年から「208」「2008」「308」の3モデルで採用されており、220万人以上のユーザーに愛されているという。運転の楽しさを高めるためユーザー調査を基に設計したもので、3つの特徴がある。
1つは小径ステアリングだ。ステアリングが小径となることにより、ドライバーは腕を広げすぎないリラックスした姿勢で、俊敏な操作を行えるという。2つ目は、視線移動を少なくするインストゥルメントパネルだ。少ない視線移動で運転に必要な情報を確認でき、運転に集中しやすくする。3つ目は、オーディオ機能やエアコンを操作する大型タッチスクリーンだ。「あらゆるボタンをなくした」(プジョー)としている。
今回、ユーザーに対する調査を経て、次世代のPEUGEOT i-Cockpitをデザインした。ステアリングはよりコンパクト化し、ドライバーの視界や足元のスペースを開放的にした。メータークラスタには12.3インチの大型液晶ディスプレイを採用、ドライバーは必要に応じて画面表示をカスタマイズできるようにした。また、インストゥルメントパネルの中央には8インチのタッチスクリーンを搭載している。シフトレバーは人間工学に基づき、軽い操作で反応するようにした。
さらに、3次元表示のナビゲーション機能や音声認識によるメールの操作、リアルタイムな渋滞情報の受信、ヘッドアップディスプレイへの情報表示などを盛り込んだ。スマートフォンと車載情報機器を連携させる「MirrorLink」、Appleの「CarPlay」、Googleの「Android Auto」にも対応している。
センターコンソールやシート、内装などを「独創的な素材」(プジョー)で構成し、品質と革新性を実現することを目指したとしている。
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