「さくらのIoT Platform」利用のハードウェア事業化支援プログラム
さくらインターネットがインテルと共同で、IoTハードウェア事業化支援プログラムを開始する。「さくらのIoT Platform」とインテル「Edison」を利用した事業案を募集し、試作から事業化までを支援する。
さくらインターネットは2016年3月29日、インテルと共同でIoTハードウェア事業化支援プログラム「さくらのIoT Platform Scholarship supported by Intel」を同年5月より提供すると発表した。募集(第一期)は同日より受け付ける。
この支援プログラムは、同社が2016年度中に提供を予定している通信環境とデータ保存および処理を一体として提供する「さくらのIoT Platform」とインテル「Edison kit for Arduino」を利用したIoTハードウェア事業のプロジェクトを募集し、採択した約10チームについて支援する。応募は個人/法人を問わない。
支援はネットワークスサービスとして「さくらのIoT Platform α」、ハードウェアとしてさくらインターネットのIoT通信モジュール、インテル「Edison kit for Arduino」、SeeedStudio「GROVE - スターターキットV3」などの他、DMM.make AKIBAの開発スペース、各種材料費とトレーニングなども提供され、加えて、さくらインターネットならびインテル社員からのメンタリングも行われる。
プロジェクト採択審査並びメンタリングはインテルの田口栄治氏(データセンター&IoT事業開発部シニア・スペシャリスト)ならび、さくらインターネットの田中邦裕氏(代表取締役社長)、小笠原治氏(フェロー)らが務める。
申し込みは2016年3月29日〜5月16日まで受け付け、商品性や先進性などの観点から審査を行い、採択結果は同年5月中旬までをめどに通知する。採択されたプロジェクトについては同年5月中旬から8月末までをスカラシップ期間とし、開発ならびに実ビジネス化促進のため、2週間に1回のペースにてメンタリングを実施する予定となっている。
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