クラウドサービスを活用し、データベース・アップグレード検証を実施:製造IT導入事例
日本オラクルは、住友重機械工業グループのライトウェルが「Oracle Database Cloud Service」を導入したと発表した。通常1〜数日かかるデータベース・アップグレードの環境準備が、数十分で可能になるという。
日本オラクルは2016年3月8日、住友重機械工業グループのライトウェルが、データベース・アップグレードの検証を目的として、「Oracle Cloud Platform」製品群の「Oracle Database Cloud Service」を導入したと発表した。採用決定は2015年8月。
ライトウェルは、システム開発、インフラ構築や、製造業向けITソリューションの提供などを行っており、近年クラウドサービス事業に注力している。
今回、ライトウェルは、Oracle Cloud Platform製品群で、データベース環境をクラウドで提供するOracle Database Cloud Serviceおよび、Oracle Databaseの一機能でデータベースのテスト工数を大幅に削減するテスト・ツールOracle Real Application Testingを活用して、データベース・アップグレード検証を試みた。
その結果、環境の準備に要する時間では、一般的なIaaS(Infrastructure as a Service)や自社運用の場合、1〜数日かかるが、PaaS(Platform as a Service)として提供されるOracle Database Cloud Serviceでは数十分で済んだ。
また、Oracle Real Application Testingを利用することで、現行環境に影響を与えず、手動でのテスト実施を必要としない、容易で高品質なデータベース・テストができたという。
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