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トヨタの自動運転は法人リース車両で実現する!? ドラレコ映像がビッグデータに車載情報機器(2/2 ページ)

トヨタ自動車は、「第7回国際自動車通信技術展」において、法人向けのリース車両に展開するテレマティクスサービス「TransLog(トランスログ)」を展示した。同サービスはドライブレコーダーとGPSアンテナ、通信ユニットなどを車両に搭載する。記録した危険運転の映像は、ユーザーの法人から許可を得てビッグデータとして活用していく。

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貴重でリアルなデータを有効活用

ドライブレコーダーが撮影した映像は、トヨタ自動車のビッグデータ活用基盤に集め、企業内での閲覧にとどめず有効活用する
ドライブレコーダーが撮影した映像は、トヨタ自動車のビッグデータ活用基盤に集め、企業内での閲覧にとどめず有効活用する (クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

 トランスログは、新規契約での搭載を増やすとともに、現行のトヨタレンタリースの運行管理サービスの契約終了に合わせて順次切り替えるよう提案していく。これにより、急ブレーキや急発進が発生した状況の多数の映像が撮影、記録されることになる。

 こうした“リアルなデータ”を有効活用していくため、トヨタ自動車はトランスログのユーザーの許可を得た上で、トランスログが記録した危険運転の映像をデータセンターに集める。画像認識技術を使って歩行者の顔や周辺の車両のナンバーなど個人を特定できる部分にはモザイクをかけ、個人情報保護に配慮する。

 映像だけでなく、危険運転が発生した時の車両情報も収集する。急発進/急ブレーキが起きた場合のステアリングやアクセル、ブレーキなどの制御の状態とドライブレコーダーの映像をビッグデータとして組み合わせ、危険運転の原因を分析する。原因が道路の構造にある場合は、改善できるよう情報提供していく。

許可を得て提供された危険運転の映像はトヨタ自動車のビッグデータ活用基盤に集める前に、個人情報が特定できる部分に加工する
許可を得て提供された危険運転の映像はトヨタ自動車のビッグデータ活用基盤に集める前に、個人情報が特定できる部分に加工する (クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車
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