検索
連載

周辺機器の充実した「MAX 10 NEEK」で本格的な開発を目指すMAX 10 FPGAで学ぶFPGA開発入門(8)(4/6 ページ)

FPGA開発において周辺機器(回路)は見落とせない要素の1つ。タッチパネルや各種出入力などを備えた「MAX 10 NEEK」を導入して、本格的な開発を目指す。

Share
Tweet
LINE
Hatena

MAX 10 NEEKでの開発

Photo14:ダウンロードには無料のユーザー登録が必要。筆者の場合、以前TerasicからUSB Blasterを購入した際に登録済であるが、まだの人はダウンロードを選ぶと飛ばされるMemberページで“Join Now”を選んで登録してからダウンロードを行う形になる
Photo14:ダウンロードには無料のユーザー登録が必要。筆者の場合、以前TerasicからUSB Blasterを購入した際に登録済であるが、まだの人はダウンロードを選ぶと飛ばされるMemberページで“Join Now”を選んで登録してからダウンロードを行う形になる

 デモで遊んでいても面白みは無いので、実際に簡単にいじるための方法を説明する。まずTerasicのサイトのMAX 10 NEEKの“Resource”ページに移動する。ここでMAX 10 NEEK CD-ROMをダウンロードする(Photo14)。今回入手したのは、執筆時点で最新版となるv1.0.7である。

 これをダウンロード後、適当なディレクトリに解凍する。このディレクトリの中のTool \ SystemBuilderというフォルダの中に、MAX 10 NEEK専用のSystem Builderが含まれている。これを起動すると、MAX 10 NEEKのどの機能を利用したいかを選べる(Photo15)。

 取りあえずはLチカということで、Clockと10個のLEDのみ有効にして、これをNEEK_LEDというプロジェクト名で生成することにする(Photo16)。プロジェクト名と必要な項目を選んで"Generate"ボタンを押すと、指定のディレクトリに以下の5つのファイルが生成される。

Photo15:デフォルト状態ではこれだけ利用可能。「Ethernet」や「DDR3」もおいおい試してみたいと思う Photo15:デフォルト状態ではこれだけ利用可能。「Ethernet」とか「DDR3」もおいおい試してみたいと思う
Photo16:ちなみにHEXピンとPS2キーボード/マウスは無条件で入る模様 Photo16:ちなみにHEXピンとPS2キーボード/マウスは無条件で入る模様

ファイル名 概要
****.v (今回ならNEEK_LED.v) Verilog HDLのソース
****.qpf(今回ならNEEK_LED.qpf) Quartus IIのプロジェクトファイル
****.qsf(今回ならNEEK_LED.qsf) プロジェクトの設定ファイル
****.sdc(今回ならNEEK_LED.sdc) Synopsis design constrains file
****.htm(今回ならNEEK_LED.hml) ピン配置の説明ファイル
Photo17:ピンの名前とピン番号、入出力、信号レベルが一覧で示される
Photo17:ピンの名前とピン番号、入出力、信号レベルが一覧で示される

 このうちhtmはこんな感じ(Photo17)でビジュアル的な要素は少なく、必要な情報が一覧で示されるだけである。

 これが生成されたら、この5つのファイルを適当なフォルダに移動(今回は"C:\altera\15.1\Projects\NEEK_LED"というフォルダを作り、その下に移動した)してからQuartus IIを起動するわけだが、その前にMAX 10 NEEKの接続である。

 Photo03で言えば左上、PS/2ポートの左にMini USBのコネクタがあるが、これがUSB Blasterとの接続用である。ここにUSBケーブルを装着し、PCと接続してからMAX 10 NEEKの電源スイッチをOnにする。ドライバはQuartus IIのインストール時、システムに入っているので自動認識されるはずだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る