BMWの次の100年に向けたコンセプトカー、変形機能でCd値0.18を達成:車両デザイン
BMWは2016年3月7日、同社の創業100周年記念イベント「THE NEXT 100 YEARS」を開催。次の100年に向けたコンセプトカー「BMW VISION NEXT 100」を披露した。単なる輸送のための機械ではなく、ドライバーの求めに従って、あつらえたかのようにさまざまな機能をカスタマイズできることを特徴としている。
BMWは2016年3月7日(欧州時間)、同社の創業100周年記念イベント「THE NEXT 100 YEARS」を開催し、次の100年に向けたコンセプトカー「BMW VISION NEXT 100」を披露した。
BMW VISION NEXT 100は、クーペのようなスポーティーさとセダンのダイナミックな華麗さを融合した外観となっている。4.9mの全長に対して全高は1.37mと低い。単なる輸送のための機械ではなく、ドライバーの求めに従って、あつらえたかのようにさまざまな機能をカスタマイズできることを特徴としている。
走行モードはBoostとEaseの2つが用意されている。Boostモードは、ドライバーが主、「Companion」と呼ぶ学習機能付き自動運転機能が従という役割分担になっており、運転席はドライバーが運転する際の理想的な姿勢に適した構成になる。一方Easeモードは、Companionによる自動運転モードであり、ドライバーは基本的に運転操作を行わない。ステアリングはセンターコンソールに変形/収納され、運転席はドアトリムと一体化し、助手席の乗員と語らうことができるようになる。
また2つのモードの違いは車両の外観から明確に分かるにようになっている。BMW車の特徴であるキドニーグリルや、2個の円形形状が印象的なヘッドランプ、L字形状のリアランプなどによって伝えられるという。
車両がドライバーをはじめとする乗員にさまざまな情報を伝えるための機能が「Alive Geometry」だ。インストルメントパネル/サイドパネル上に設置された、約800個の小さな三角形形状が鳥の群れのように動いて、車両の周辺の状態や理想的な走行ラインなどのさまざまな情報を伝える。ヘッドアップディスプレイはフロントガラス全面を使っての表示が可能で、Alive Geometryと連動した情報伝達を行える。
Boostモードで運転中の状態。インストルメントパネル/サイドパネル上にある赤色の三角形形状が「Alive Geometry」。ヘッドアップディスプレイはフロントガラス全面を使って表示している(クリックで拡大) 出典:BMW
Alive Geometryはホイールカバー周辺の外装パーツにも用意されている。Boostモードのようにドライバー自身が運転する際に、Alive Geometryで構成される外装パーツが柔軟な肌のように変形して空力性能を高められる。空気抵抗係数(Cd値)は0.18まで低減できるとしている。
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