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今の生産性で戦えるか、再確認したい現場改善の“視点と考え方”実践! IE;磐石モノづくりの革新的原価低減手法(10)(2/7 ページ)

革新的な原価低減を推進していくための考え方や手法について解説する「磐石モノづくりの革新的原価低減手法」ですが、今回は「強い現場体質づくり」に向けた考え方、目の付け所について解説していきます。

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形骸化する「ムダの排除」、どう見直せばよいか


7つのムダ

 企業訪問をさせて頂くと、ほとんどの生産現場には「ムダの排除」や「5S活動」に関する掲示物が掲げてあります。しかし現場をみると、実際にそのような活動がなされているとは全く感じられない場合が多くあります。

 その理由の1つに「何を(What)」するかは決めたが、「どのように(How)」進めるのかが分からないという点があると思います。特にこうした活動の推進責任者が「How」を理解できていなければ、何も進みません。ここでは、そういうことを学び取ってもらいたいと思います。

1.徹底したムダの排除

 生産現場の改善する際に、よく引き合いに出されるのが「7つのムダ」の排除です。しかしながら、この分類をあらてめてよく考えてみると、ムダの所在を表しているに過ぎません。つまりこれらのムダを排除するための手段は、別に考えなければなりません。多くの企業では、この7つのムダがスローガンのごとく掲示されていますが、ムダの所在だけを掲げても、その見つけ方や排除の方法を知らなければ、具体的に行動できないことは容易に理解できると思います。

 今までの考え方や基準ではムダを見つけ出すことはできません。なぜなら、今の基準で見つけ出すことができるのであれば、毎日、改善が進むはずだからです。まず、従来のやり方では発見できないムダが、現場のさまざまな場所に隠れていることを知らなければなりません。“今までにない基準”でムダを発見し排除するからこそ、革新的なモノづくりに到達することができるわけです。そのためには、「ムダを発見する力(ものの見方)」「ムダを排除する技術」を養う必要があります。まずは、ムダの基準を明確に決めることが徹底したムダ排除の第1ステップです。

1.1 ムダ働きの分類

 どんな業務の仕事を行っていても、それが「働いていること」には違いありません。しかしその仕事の内容を「価値の増加」という視点からより厳密に考えてみると、3つに分類することができます。

  • 売れる仕事(価値を高めることができる仕事)
  • 売れない仕事(間接的には価値の増加に貢献するが、直接には貢献しない仕事)
  • 損する仕事(価値を失ったり価値増加の機会をみすみす失ってしまう仕事)

 「売れない仕事」と「損する仕事」の合計、すなわち“ムダ働き”が80%を超える職場は特に珍しいことではありません。しかし、このムダ働きの内容を事実として全員が理解することこそ、ムダ追放に向けた具体的な活動のスタートラインなのです。

 ではこの職場で「(労働)生産性を2倍にしたい」と考えた場合にはどうしたらよいでしょうか。投資をして「売れる仕事(価値を高める仕事)」の出来高を2倍にすることも1つの方法です。しかしこの場合、80%のムダ働きのうち25%を追放しても、その目標を達成できるのです。難しい「売れる仕事」の改善を進めるのではなく、単にムダ働きを追放することで目標を達成できるという道理を承知して頂きたいと思います。

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