FPGAのソフトコアCPUをベンチマークで測定する:MAX 10 FPGAで学ぶFPGA開発入門(7)(4/6 ページ)
FPGA「MAX10」に「NIOS II」と呼ばれるソフトIPコアを導入することで、ソフトコアCPUを構築できる。ではその処理能力はどれほどか。ベンチマークソフトで測定してみよう。
ビルドしてDhrystoneを実行
さて、これをビルドして実行であるが、Run Configurationの前に実行するプロジェクトをキチンと切り替えておくことを忘れずに(Photo05)。切り替えて実行したところ、見事にDhrystoneが完走した(Photo06)。
ただ、走った事はいいのだが、肝心の時間測定ができていない。実はalt_timestamp()はシステム・クロック(のTimestamp Timer)が利用できないと戻り値が0になる仕様なので、これの対応を追加してやる必要がある。
ということで、再びQSYSに戻る。QSYSは現状この状態になっていて、よく見ると「one_sec_timer」なるInterval Timerが既に存在しているのだが、こちらは1秒単位での測定しかしないものなので、もう少し細かい精度がほしい。
そこで左上からProcessors and Peripherals → Peripherals→ Interval Timer と選び、もう1つInterval Timerを追加した(Photo06)。こちらは右ペインにあるように、Periodを1μsとしたので、かなり細かく数字が取れるはずだ。
ちなみに配線としてclk/reset/s1/irqの各配線はone_sec_timerと同じようにつないでおく。以上が完了したら右下の「Generate HDL」ボタンを押して設定ファイルを生成、ついでQuartus IIの画面に戻ってビルドをやり直し、最後にProgrammerを使ってMAX 10に書き込むところまでを繰り返す。
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