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産学官が推進する「先進コーティングアライアンス」設立へ:FAニュース
産業技術総合研究所の先進コーティング技術研究センターと日本ファインセラミックス協会は、「先進コーティングアライアンス」設立に向け相互協定を締結した。日本発のコーティング技術の実用化を、産学官が一体となって推進するという。
産業技術総合研究所の先進コーティング技術研究センターと、日本ファインセラミックス協会は2016年2月3日、先進コーティング技術の実用化促進を目的とした「先進コーティングアライアンス」設立に向け、2月1日に相互協定を締結したと発表した。
同アライアンスは、省エネ・省資源化と高機能・低コスト化を同時に可能とするAD法(エアロゾル・デポジション法)や、光MOD法(光有機金属分解法)を基軸に、コーティング市場を円滑に発展させることを目的としている。また、海外のコーティングセンター、研究機関とも連携を図り、グローバルな情報収集、情報発信ができる国内最大のコーティング拠点を目指す。
具体的な活動としては、見学会や国内外の講師によるセミナー、ワークショップ、国際会議の開催をはじめ、テーマごとの研究会の設置、政策の提言および国家プロジェクトの立案など。他に共同研究、技術移転、サンプル提供、研修生の受け入れなども予定している。
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