CAD経験ゼロのミニ四駆レーサーが、ミニ四駆“3Dモデラー”になるまで:カーデザイン コンテスト特別企画(5/5 ページ)
「3Dモデラボ カーデザイン コンテスト 2016」の開催を記念し、「Autodesk Fusion 360」を活用してオリジナル「ミニ四駆」ボディーを製作する圓田歩さんと、Fusion 360のエバンジェリストである藤村祐爾さんの対談をお届けする。
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――最後に、Fusion 360の魅力と、コンテスト参加者へ向けたアドバイスをお願いします。
圓田さん Fusion 360は、ボクにとって「子どものころの夢をかなえるツール」です。紙と鉛筆で絵を描く感覚で、モノが出来上がる。そういう夢(イメージ)を現実にできるところが一番の魅力です。後は、CAD経験者の人が言うには「R」がきれいに出せるのがすごいらしいですよ。ボクはCAD経験者ではないので、そのすごさがよく分かっていませんが(笑)。他にもレンダリングや解析といった機能もFusion 360の魅力ですね。PC上で仕上がりのイメージを確認できるので、塗装してから「イメージと違う!」という失敗がなくなりました。解析もどの部位が強度的に弱いか調べるのに活用しています。
藤村さん 本格的な3Dモデリング機能だけでなく、レンダリングや解析、CAMなどモノづくりに必要な要素が、Fusion 360には凝縮されています。個人利用であればこうした豊富な機能が無償で使えますし、モデルデータを閲覧できるスマートフォン向けアプリなども提供しています。今回の3Dモデリングコンテスト「3Dモデラボ カーデザイン コンテスト 2016」をきっかけに、ぜひ一度、Fusion 360をダウンロードして使ってみてください。使わない理由はないと思いますよ!
圓田さん まだやりたいこと、アイデアがたくさんあります。ボクも今回のモデリングコンテストや次回のFabミニ四駆カップに向けて、新たなマシンの製作に取り掛かり始めています。先ほど紹介した1号機の製作期間は約2週間ですから、一からのスタートでもまだ間に合うと思います! これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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