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マブチモーターをArduinoで制御するArduinoで学ぶ基礎からのモーター制御(2)(5/5 ページ)

「マブチモーター」でもおなじみ「直流ブラシ付きモーター」は安価で入手性もよいモーターです。これをArduinoで制御するとしたら、何を理解して何を用意して、どんなプログラミンが必要でしょうか。実験します。

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 どうでしたか、モーターは思った通りに回転したでしょうか。残念ながら筆者の環境でも回転しませんでした。これはモーターの始動時、回転時の消費電流を上回る電流が必要になるからです。これを突入電流と云います。

 2SC2120-Yの仕様を見ると、コレクターに流れる電流の最大値は800mAです。先に示したグラフから、コレクター電流を800mAにするためには、ベース電流を8mAにする必要があることが分かりますね。よってベース抵抗は5/0.008=625Ωとなります。

 市販品でこれに近いものは680Ωですので、これで試してみましょう。するとどうでしょうか。モーターは1秒間の回転と停止の繰り返すようになるはずです。ただし突入電流はモーターにかかる物理的な負荷によって変わることがありますので、その都度ベースの抵抗を調整する必要があります。

終わりに

 今回はモーター制御の第一弾として、マブチモーターを題材に直流ブラシ付きモーターの回転の仕組みと、トランジスタを使ったマイコンからの制御方法を紹介しました。

 次回はこの種のモーターをマイコンから制御する場合、最もトラブルの原因になりやすいノイズ対策について紹介したいと思います。(次回へ続く

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