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東海大学に“IoTゴミ箱”、スマートシティ実現を目指し実験
日本システムソフトウェアと東海大学が共同で“IoTゴミ箱”の実証実験を開始した。ゴミ収集の最適化はもちろん、IoT技術によるスマートシティ実現についても検証する。
日本システムソフトウェアと東海大学は2016年1月21日、共同で“IoTゴミ箱”の実証実験を開始したと発表した。東海大学 高輪キャンパスに米BigBelly Solarのネットワーク対応ゴミ箱を設置し、IoT技術を利用してのゴミ収集運用の効率化などを検証、スマートシティ実現に向けた実証実験とする。
設置されるゴミ箱「BigBelly Solar」は携帯電話網を利用したネットワーク機能を搭載し、ゴミの蓄積情報をリアルタイムに発信する。通信に利用する電力は、搭載する太陽光発電機能で賄う。日本システムソフトウェアは米BigBelly Solarと本製品についての販売代理店契約を結んでおり、2014年10月より販売している。
実証実験を主導する同大 撫中達司 教授(同大学情報通信学部 組込みソフトウェア工学科)はIoTを活用した産業システムのサービス化などを研究課題としており、「ゴミの収集効率化以外の視点でも社会にどう役立てるのか検証し、今後の研究テーマの参考になればと考えています」としている。
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