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Pepperがショッピングセンター来場者のニーズを分析、パルコが提供
パルコ・シティがショッピングセンターの案内業務用Pepperアプリを開発。単なる案内にとどまらず、接客データを基に来場者のニーズを洗い出す。
パルコグループのパルコ・シティはショッピングセンターの案内業務用Pepperアプリ「SCコンシェルジュロボ」をイサナドットネットと共同で開発、2016年3月より提供する。案内業務はもちろん、対応した来客の年齢や会話内容からニーズを洗い出す分析ツールとしての機能も併せ持つ。
本アプリをインストールしたPepperに話しかけるとショッピングセンター内の店舗や施設、イベント、商品情報などを案内する他、ショッピングセンターWebサイトとの連携機能も有しており、パルコ・シティの統合パッケージ「SCコンシェルジュ Web」とは自動連携も可能となっている。各種情報案内は日英中の3カ国語対応で、音声ガイダンスはオプション提供される予定だ。
ロボットと来客の対応情報(会話やタブレット選択肢を介した情報交換)から、来客の「年齢」「性別」「感情」「会話内容」を蓄積し、データ化する機能を有する。こうして蓄積されたデータを利用することで「曜日・時間帯×人気のあるレストラン」「年齢・性別×困りごと」などニーズの洗い出しが行え、単なる接客ロボットではなくショッピングセンターの運営支援ロボットしての側面も持つ。
「SCコンシェルジュロボ」は2016年1月20日より開催される「SCビジネスフェア2016」に出展される。予定販売価格は200万円よりで(月額利用費用5万円より)、イベントでの一次利用にも対応する。
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