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福島浜通り「ロボットテストフィールド」、事業検討開始
福島浜通りに設置が予定されている、災害対応ロボットの研究開発・テスト施設「ロボットテストフィールド」の具体的な事業化検討が開始された。2016年度の事業化を目指す。
経済産業省は福島浜通り地域の復興支援プロジェクトの1つである「イノベーション・コースト構想」に含まれる、「ロボットテストフィールド」ならびに「国際産学官共同利用施設(ロボット)」の具体的な検討に着手した。
イノベーション・コースト構想は、福島県浜通り地域に研究開発や実証実験を軸とした産業集積を行うことで復興を支援するプロジェクト。2014年12月に推進会議が発足し、災害対応ロボットの技術開発支援やテストを行うテストフィールドならびに、ロボット開発に関する産学官共同施設の2016年度以降事業化を目指すとしていた。
具体的な事業の進め方については、千葉大学大学院の野波健蔵特別教授ら有識者を始め、NEDOなど研究機関、日本機械工業連合会などの産業界団体、ならびに福島県らで組織する活用検討委員会が議論する。
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