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富士ソフト「PALRO」にロボット特区出身モデル
さがみロボット産業特区などで検証の続けられていた、PALROの高齢者福祉施設向けモデルが製品化される。モーションやアクチュエータの追加で、高齢者の健康寿命延長やQOL向上を支える。
富士ソフトは2015年12月18日、同社ロボット「PALRO」にバリエーションモデルとして「高齢者施設向けモデルII」(PRT-F050JW)を追加、同年12月21日より出荷を開始すると発表した。体操モーションやアクチュエータの追加などで高齢者介護予防に利用できる。
同社は2013年より神奈川県「さがみロボット産業特区」にて介護施設におけるコミュニケーションロボットの有用性について検証しており、2014年には検証用PALROを用いた運動プログラムが高齢者の認知及び身体機能の改善に寄与することを確認している。
今回販売される新型機はここで用いられた検証機をベースとしており、医療法人の監修した介護予防体操の一部をモーションとして搭載。肘と肩甲骨部分に追加したアクチュエータによる表現力の向上もあり、肩ならしや足ならしといった介護予防運動が行える。頭部LEDの色数も増え、表情も豊かになった。
レンタル価格は税別で月額3万円(24カ月一括契約時)。
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