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ベアリング大手、統合データベース基盤に高速データベース・マシンを導入:製造IT導入事例
日本精工は、同社の生産・販売・管理を支える基幹システムの統合データベース基盤として、オラクルの高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine 」を採用した。
日本オラクルは2015年12月2日、日本精工が同社の統合データベース基盤として、オラクルの高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine 」(以下、Oracle Exadata)を導入したと発表した。システム導入支援はアシストが担当し、海外拠点を含むグループ共通のプライベートクラウド環境として、稼働を開始した。
日本精工は、軸受け(ベアリング)の国内最大手メーカー。これまで同社の基幹システムは個別に稼働環境が構築され、システム運用やサービスレベルの違いなど、管理面で課題があった。今回、業務変革を支える強固なIT基盤を構築するため、同社の生産・販売・管理を支える基幹システムの刷新を決定。その統合データベース基盤として、Oracle Exadataを採用した。
導入にあたっては、ITガバナンスの強化とコスト削減、安定運用を実現できるデータベース基盤として、Oracle Exadataの処理能力・拡張性・可用性の高さと運用監視の簡素化などの特長を評価。同システムの導入により、旧システムに比べて調達・運用コストが約60%低減したという。
また同時に、オラクルのエンジニアドシステムのためのサポートサービス「Oracle Platinum Services」なども採用。今後は、他の既存システムの稼働基盤もOracle Exadataに順次移行する予定だ。
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