インタビュー
マツダ「RX-VISION」の車両名称が漢字一文字にならなかった理由:車両デザイン マツダ RX-VISION インタビュー(2/2 ページ)
マツダが「東京モーターショー2015」で世界初公開した、本格スポーツカーのデザインコンセプト「RX-VISION」。同社執行役員 デザイン本部長の前田育男氏に、RX-VISIONでどのようなデザインを目指したのか聞いた。
「次のジェネレーション」でも魂動デザインの根本は変わらない
前田氏はRX-VISIONのデザインを「次のジェネレーション」と呼んでいるが、魂動デザインは今後新たに変わってしまうのだろうか。前田氏は、「表現の手法を固定したくないという思いはあるが、生き生きとした動きを目指す魂動デザインのテーマ性そのものが変わるわけではない」と語り、魂動デザインの根本を変えない方針を示した。
とはいえ、RX-VISIONが「次のジェネレーション」であることを明白に示す事実がある。車両名称だ。前田氏が魂動デザインのビジョンモデルとする「靭(SHINARI)」や、その後に発表した「雄(TAKERI)」、「跳(HAZUMI)」などのコンセプトカーの車両名称は漢字一文字+読み仮名のローマ字という命名法だった。しかしRX-VISIONでは、「ジェネレーションを移行することを示したかった」(同氏)こともあり命名法を変更している。
東京モーターショー2015では、直前の「フランクフルトモーターショー2015」で初公開したクロスオーバーのコンセプトカー「越(KOERU)」も展示されていた。この越(KOERU)について前田氏に聞いたところ「越(KOERU)は、現在のジェネレーションの集大成と呼べるようなデザインになっている」と述べている。
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