ジェイテクトが“第3の駆動ユニット”を開発中、新円すいころ軸受も完成:東京モーターショー2015
ジェイテクトは「東京モーターショー2015」において、開発中の「ディスコネクト機構付き駆動力伝達ユニット」を紹介。新しい円すいころ軸受の開発にも成功したと発表し、10周年に向けて「No.1&Only One」を加速させるという。
ジェイテクトは2015年10月29日、「東京モーターショー2015」(一般公開日:2015年10月30日〜11月8日、東京ビッグサイト)のプレスブリーフィングにおいて、トルクコントロールデバイス「ディスコネクト機構付き駆動力伝達ユニット」を開発中と発表した。
同製品は新たにディファレンシャル機構へのアドオンの追加や高応答アクチュエータと低引きずりクラッチをユニット化し、四輪駆動走行が不要な時に駆動系の回転を停止する機能などを搭載している。
同社取締役社長の安形哲夫氏は、「これまでも『TORSEN』や『ITCC』など、四輪駆動車やスポーティー車に欠かせない製品を開発してきた。ディスコネクト機構付き駆動力伝達ユニットは、第3の駆動ユニットとして開発中で、既に世界各国から引き合いを頂いている」と現況を説明した。
また、「円すいころ軸受LFTシリーズ」の最新版「LFT-IV」についても開発に成功していると発表した。従来品の「LFT-III」に比べて、流入油量制御を樹脂保持器で行うようになった他、内輪クラウニングのRの最適化を図っているという。標準品と比較すると65%の低トルク化を達成した。現在は「メーカー各社と商談を進めている」(安形氏)という。
「ミライ」のカットモデルも
ジェイテクトブースでは、トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」のカットモデルを展示されていた。ミライにはジェイテクトのコラムタイプ電動パワーステアリング「C-EPS」が採用されており、他にもカウンタドライブ用玉軸受、デフサイド用すいころ軸受、高圧水素供給バルブ、高圧水素減圧弁などがジェイテクトから採用されている。
同社取締役社長の安形哲夫氏は「ジェイテクトは2016年1月で10周年を迎える。こうした部品供給を通じ燃料電池車の実現、また未来の自動車社会へ貢献していきたい」と語った。
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