高速・高精度の金型加工を可能にする形彫放電加工機を発売:FAニュース
三菱電機は、電気電子部品の金型加工に対応した形彫放電加工機「EA8PS」を発売した。独自の適応制御を搭載し、グラファイト電極加工に加え、銅電極加工にも対応できる。
三菱電機は2015年10月21日、電気電子部品の金型加工に対応した形彫放電加工機「EA8PS」を発売した。世界市場向けハイグレードモデルとして名古屋製作所が生産し、中国市場向けは三菱電機大連機器が生産する。
EA8PSは、同社独自の適応制御「IDPM(Intelligent Digital Power Master)」を搭載。グラファイト電極加工に加え、銅電極加工にも対応した。また、ジャンプ制御機能「SS JUMP」により、毎分25mの高速移動を1.6Gの高加速度で可能とし、加工速度は最大40%向上している。
電源に新開発の微細仕上げ電源「FP-PS電源」を搭載したことで、NP2回路使用時の面粗さはRa0.05μmとなっている。難削材加工回路を標準で搭載するほか、光沢仕上げ機能によって金型の磨き作業を削減し、最大で毎分4.5gの高速荒加工を可能にした。
さらに、熱変位を抑制するための「サーマルバスター」技術を標準で搭載。環境温度変化の「見える化モニター」により、環境温度を可視化し、熱変位を最小限に抑制できる。同社製のNC制御機器と高精度駆動部品を搭載することで、±3μmのピッチ加工精度を保証している。
標準価格は1600万円(税別)。機械寸法は幅1530×奥行き2000×高さ2140mmで、加工槽内寸は幅800×奥行き520×高さ300mmとなる。
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