ESP8266にmbedマイコンを接続してM2Mを実現する:Wi-Fiモジュール「ESP8266」で始めるIoT DIY(4)(5/5 ページ)
話題の技適モジュール「ESP8266」を使ってIoTを手作りするこの連載、今回はESP8266にmbedマイコンを接続してM2Mの実現を図ります。
動作確認
ESP8266のシリアルの出力はマイコン側のシリアル入力につながっているのと同時に、USBシリアル変換モジュールのシリアル入力につながっています(配線図参照)。そのためESP8266とマイコン間でのシリアルデータのやりとりをTera Termなどでモニターすることができます。これを見ながら動作を追っていくことにします。
起動時のログが以下のリストです。マイコンのプログラムから、TCPサーバの設定に行っている様子です。
AT+CIPMUX=1 OK AT+CIPSERVER=1,8888 no change OK
次の図はTera TermなどでtelnetでESP8288のTCPサーバに接続するための設定です。ポート番号は8888にします。
次のリストはクライアントからの接続があった時のログです。
OK 0,CONNECT
後はESP8266のTCPサーバに接続したTelnetから、ONあるいはOFFと打てばマイコンに接続されたLEDが点灯あるいは消灯します。その時のESP8266とマイコンとの通信ログは以下のようになります。
+IPD,0,5:OFF +IPD,0,4:ON
おわりに
今回はマイコンからATコマンド経由でESP8266を制御して簡単なTCPサーバを実現しました。これによりTCPクライアントからリモートでESP8266経由でマイコンのリソースをアクセスできるようになります。
今回はLEDの点灯と消灯でしたが、皆さんのアイデア次第でいろいろ遊べそうですね。次回はESP8266とマイコンの組み合わせでHTTPサーバに挑戦してみます。これによりWebブラウザから、ネット経由でマイコンのリソースにアクセスできるようになります。お楽しみに。
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これから数回に渡り、今後、IoTエンドデバイス開発に大きな意味を持つと思われる、安価な技適認証済みWi-Fiモジュールを用いた作例を紹介していきたいと思います。
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