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レクサスの「LF-FC」はフラッグシップかつ燃料電池車のコンセプト東京モーターショー2015(2/3 ページ)

レクサスは、「東京モーターショー2015」のプレスブリーフィングにおいて、次世代フラッグシップカーをイメージしたコンセプトカー「LF-FC」を初公開した。燃料電池システムをはじめ、さまざまな将来技術を搭載している。

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車両床下の前後を貫くように水素タンクを配置

 LF-FCの外形寸法は全長5300×全幅2000×全高1410mm。レクサスのフラッグシップセダンである「LS」のロングボディモデルが全長5210×全幅1875×全高1475mmなので、全長と全幅はそれよりも大きい。

 パワートレインはレクサスブランド初となる燃料電池システムを採用した。燃料電池スタックとパワーコントロールユニットをエンジンルームに、メインの駆動システムとなる走行モーターと二次電池パックは荷室下部に配置。また、前輪の各輪の内部にはインホイールモーターを組み込んでいる。左右の駆動力を柔軟に制御するトルクベクタリングが可能なので、高い操縦安定性を実現できる。

「LF-FC」のパワートレイン動作を説明するイメージ展示
「LF-FC」のパワートレイン動作を説明するイメージ展示(クリックで拡大)
「LF-FC」のパワートレイン動作
「LF-FC」のパワートレイン動作(クリックで拡大)

 水素タンクは2本あり、車両床下の前後を貫くように1本、車両後部床下に横方向に1本設置しておりT字型になっている。レクサスのフラッグシップセダンであるLSはFR車であり、エンジンルームのエンジンからつながるトランスミッションや四輪駆動システムのためのプロペラシャフトなどが車両床下の前後を貫くように配置されている。LF-FCでは、これに代えて水素タンクを配置したというわけだ。「車両の前後重量配分も50:50にかなり近くなるだろう」(同社の説明員)という。

 さらには、自動運転技術、タッチパネルに触ることなくジェスチャーで入力できる操作システム、重畳表示が可能な大型ヘッドアップディスプレイ、小型電子ミラー、ルーフのシースルー太陽光発電パネル、軽量化を目的とした熱可塑性樹脂を用いる炭素繊維強化樹脂など、次世代のレクサスブランドに求められるであろうさまざまな将来技術を搭載している。

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